【本の紹介】イエナプラン:共に生きることを学ぶ学校
オランダで書かれた本をリヒテルズ直子さんが訳され、年末に発行されたイエナプランの教科書のような本です。
イエナプランの理論や実践がつまった本なのですが、今回発刊を待って読んで、
理論の中の20の基本原則や6つのクオリティ特性だけでなく、実際のスクールの中で行われている7つのエッセンスを長い時間をかけて子供たちに浸透させていくことが何より重要だと実践家としては感じました。
この写真は異年齢の生徒たちが、それぞれの考えたカリキュラムで自習学習している教室です。
★理想的な人間とは
1、物事に自ら積極的に取り組み
2、計画立てることができ
3、他者と協働でき
4、何かを生み出すことができ
5、それをプレゼンテーションでき
6、自分の努力について考えたり振り返ることができ
7、責任を負うことができ、また、負いたいと考えられる人間です
これらは、子どもたちだけでなく、私たち大人が社会で生きていくうえで、何より仕事をする上で重要なスキルだと思います。
アトリオの「幸せなしごと」にも通じる主体性がここにあります。
日本という社会がこうした自律した人を望みだしたのはまだ最近です。だから教育もまだ追いついていかない。
でも待ったなしだから、地道にこうしたことを目標に子育てをしていかねばならないと思います。
・親のいいなりになるのではなく、自分で考えること、そしてリスクをとることを恐れない
・1人で居ること、1人で考えることをよくないことだと思わない
・その上で自分1人で生きているわけではないと、甘えたり甘えられたり、依存を恐れないこと
・目の前のことだけでなく、もっと先を見据えて今を決断できること
うーん、どこかで聞いたような言葉
こうしたひとに私はなる。
そうだ、法人化したときに誰かに聞かれて、ミッションを分かりやすくするために書いたのでした。
時には自己チューにもなり、わがままにもなり、そのくせ八方美人の時もある。
人に優しかったり、厳しかったり、なかなか書いてある通りの人にはなれないけど、イエナプランに共感するのは
やはり、人が自分のことは自分で決められるようになることを大切におもっているからだと思います。
そのための教育や情報や人との交流の機会は誰にでも必要だと思うし、衣食住が最低限満たされたら、1人で立つためのよりどころが必要で、それが人が人であるための尊厳と自律心だと思います。
三重チャレで、そのメッセージをもっともっと発信していかねば、と思いますし、キャリアコンサルティングは有効な手段ですので、誰でもが受けられるようにもっと普及させていきたいですね。
イエナプランのことを書きながら今年の決意表明のようになりました。
本コラムを今後ともよろしくお願いいたします。
読んでいただいてありがとうございます。